伊藤美来5thLIVEが素晴らしかった話
こんにちは。グリグリです。
先日、10月5日にオリンパスホール八王子にて行われた
「伊藤美来 5th Live Miku's Adventure 2019 ~PopSkip Life~」
本当に素晴らしい内容でしたので、今回は気合入れてこのライブのレポをお届けしたいと思います。
全世界の39's supporter、そして予備軍に届け。
今回のライブはタイトルにもある通り、みっくの2ndアルバムである「PopSkip」をひっさげた単独ライブでした。
アーティスト伊藤美来の持ち曲の強みである「ポップス」の要素と、さらに一歩先へ「スキップ」するという要素がかけあわさったタイトルとのことです。
みっくはこの春大学を卒業するという節目を迎えたばかりということもあって、今回のアルバムで、同じように新生活が始まる人や、日々頑張っている人の背中を押したいという想いも持っていたようですね。
では以下、セトリ順に今回のライブを振り返りたいと思います。
1.閃きハートビート
テレビアニメ「上野さんは不器用」のOPテーマに採用されたアップテンポな曲。
自分はステージ下手側の席だったのですが、幕が左右に開いていく中で、一足先にみっくを捕捉した中央寄りの客席から順々に歓声が上がっていくことに対して何とも言えない「生感」を感じましたね。
サビとか正直絶対歌いにくい曲だと思うんですけど、この曲はリリイベや他合同系イベでもわりと歌われていることもあってか、ものすごい安心感でした。
(余談ですが、このシングルのバレンタイン時期のリリイベお渡し会にて、通常特典のポストカードとは別にみっくからもらえた特製チロルチョコは今もまだ我が家に鎮座しております…。賞味期限さんごめんなさい…。)
こちらもテレビアニメ「武装少女マキャヴェリズム」のOPテーマ。
みっくのソロ曲の中では数少ないかっこいい系楽曲ですね。
この曲のパフォーマンスを見たことある人はみんな思うと思うんですけど、1番のサビ終わりに右手を上にあげてシャッてやるのめっちゃよくないですか?
MVでも確認できるのでぜひ。
ところで、この曲は2ndシングルと1stアルバムに収録されている楽曲なので、開幕2曲目にして「セトリは2ndアルバム縛りじゃない」と宣告されたわけです。
連番者と2人で「これ何来るかわかんねぇぞ~」と、以降の展開にわくわくしました。
3.Pistachio
とある会社に実在する「男を勘違いさせちゃうタイプの女性」からディレクションの方向性が定まったという噂のオトナかわいい楽曲。
全体的にキュート系なメロディーなのですが、それこそ1stシングルの「泡とベルベーヌ」等の頃のような少女系の可愛さは鳴りを潜めてまして、大人の女性の可愛さが噴き出てくる感じなんです。
こう…ぶりっこなかわいさというわけでもなく、男が「あ…この人不器用なとこもあるんだな…ぽっ…」ってなる感じの曲です。
いわば第二次思春期、みたいな感じなんです。わかって。
そしてライブパフォーマンス的には「ジェラートをかき混ぜる振り付け」(命名:僕)最高だったんで、早くまた映像みたいです。
4.No Color
ライブ会場入場前、僕は今回の連番相手と一緒にこんな会話をしてました。
「Pistachioの1stアルバムでいうNo Color感ほんと好き」
「わかる。ああいうオトナ楽曲枠大好き。ほんと大好き」
Pistachio⇒No Color
完全に公式と解釈一致です本当にありがとうございました。
さすがに「アッウオッウオオオォォッ」と、迷惑にならない程度に声帯震わせました。しゃあないやん。
みっく楽曲の中でも個人的に5本の指に入る名曲でございます。
僕、去年の4thライブは台風で参加を諦めたため、何気にこの曲まだ生で聴けていなかったんですよ。
いやほんと…これはまじでよかった…。聞けて良かった…。
こうして連続で聴くと、たしかにPistachioの世界観とNo Colorの世界観ってきれいにストーリーがつながるんですよね…。
「きっとこれが恋なんです」⇒「なんか恋に落ちたら居ても立ってもいられなくなって」
というように、恋を自覚したPistachioの先に、思い悩むNo Colorがあるんですね。
天才か???
5.七色Cookie
分かりますか!!???
「恋に落ちたらNo Color」からの「七色のFlavorに変わる」ですよ!!!
ってよく見たら1stアルバムの時からこの曲順やんけ!!
天才かーーー!!!!
そして今CD音源聴きなおしたんですが、やはりこの曲は単発だと少女性の強い歌声で完成しているんですよね。
しかし、今回のライブでは直前までの楽曲のストーリー性をくんでなのか、もっと歌声に大人らしさを感じたような記憶があります。
ライブの時は、単純に歌声がレベルアップしているのかと思いましたが、たぶんそれだけではなく、みっくの本業である「表現者」としての想いが乗っていたのでしょう。素晴らしかったです。
6.君に話したいこと
爽やかなイントロから始まる友情ソング。
こちらは直前までの恋愛ソング系とは打って変わって、友達との明るい友情を象徴する一曲です。
なかなかガラッと曲の流れ変えてきたなと思った矢先、
「揺らめいてる恋の話を聞いてよ」
…………完璧すぎる……。
「恋の自覚」⇒「恋に悩む」⇒「恋を楽しむ」⇒「恋の相談で友達と笑いあう」
こういうストーリーが3曲目のPistachioから4曲連続で展開されてたんや…。
最強か…?伊藤美来ならびに諸関係者の方々最強か…?
もうだめです。一生ついてく。本当に。信頼が過ぎる。
そしてこの曲、落ちサビの「晴れた空に虹をかけて」の場所で客席をカラフルにしようという有志企画がありました。
僕も物販に並んでいたときに、面識は無いものの、よくリリイベ等で顔を見かける方から使い捨てのペンラをいただきました。ありがとうございました!
自分はわりかし前方の席だったので会場がどんな感じになっているのかはわからなかったのですが、直後のMCでみっくが触れていましたし、たぶん良い感じにカラフルになってくれていたのでしょう。
7.灯り
MCを挟んで、2ndアルバム用の新譜から、物悲しさを感じる歌詞と安らかなメロディが特徴的な名曲がやってきました。
たしか音楽D曰く、「孤独の道程」の象徴として制作された一曲とのことです。マジで伴奏との調和が美しすぎる…。
「誰かがそこに居てわたしはここに居るんだ」という一節、日々に疲れて家路についた時に感じるふとした寂寥感をドンピシャで表現してると思うんです…。ほんと好き…。
生歌唱でこの曲を歌い上げるみっくマジですごい…と思いましたが、僕は「もうこいつを投入するのか!?」と思いました。
それぐらいに、ライブを締められるいわゆる「ラスボス枠」なんですよこれは。
あと、この曲の最中に徐々に夕暮れ⇒夜と時間が移り変わっていくライト演出が素晴らしかったです。最後、満天の星空の下で歌い上げる姿には神々しささえありました。
8.あの日の夢
この曲、そもそも歌詞が強くて…。
僕含め、どこかで多くの人が共感できる部分も多いんじゃないでしょうか。
また、勝手なことながらもみっく自身の人生を思いながらそこに歌詞を重ねている人も多いんじゃないかと思います。
自分の「好き」を追求して声優という業界に入り、平凡な学生時代という「当たり前の幸せすら捨てて」、頑張り続けているみっくがこの曲歌ってるの本当に心に来るんですよね…。
「誰かの夢を壊してしきつめたガラスの破片踏んで立ってる」とかもう…。
っていうこんな楽曲がですよ。
「灯り」の直後に来るんですよ…。
孤独の道程を経て帰り着いた家の中で、この歌詞のように夜更けに思い悩む少女の物語が目の前で展開されてるんですよ…。
さっき「灯りはラスボス枠」って言ったの撤回だよ…。
「灯り」のその先には「あの日の夢」があったんだよ…。
個人的に、今回のライブの中で特に心動かされた一曲でした。
スポットライトで上半身だけが照らされているみっくを見たとき、このままみっくが深い夜の中に消えてしまうんじゃないかと思わされるような、素晴らしい表現力でした。
9.守りたいもののために
僕が浅はかでした。
僕はずっとこの曲、恋愛ソングとしての見方しかしてなかったんです。
でも今回のライブで、「灯り」⇒「あの日の夢」⇒「守りたいもののために」という曲順で聴いたことで、この曲をもっと広い範囲で捉えられる可能性に気付いたんです。
例えばわかりやすい例として、歌詞の主人公を伊藤美来として捉えることもできます。
「何もかも捨てるより守るほうが難しい」という歌詞なんか、声優としての仕事と大学卒業を両立させたみっくにはまりすぎるんですよね。完璧か…。
他にも、「言葉じゃない言葉であなたに伝えさせて」という歌詞を丁寧に歌い上げる姿を見ながら、この曲の「あなた」を我々ファンと捉えることもできそう…とも思いました。
そしてそんな広義的な解釈を前提とするとこの曲、
「灯り」…思い悩みながら帰宅。日が暮れていく。
「あの日の夢」…夜更け。徹底的に思い悩む。
「守りたいもののために」…翌日。悩みに悩んだ末に、ひとつの道を見つける。
という、3部構成の一夜の物語を完成させるんですね…!!(個人の解釈です)
もう、本当に完璧すぎる…。
この3曲の流れは舞台を見ているかのようでした。
10.PEARL
たしかここでバックダンサーの皆様によるダンスアクトを挟み、2ndアルバム表題曲が投入されました。
この曲が始まる直前ぐらいのタイミングでステージ背景の建物が若干追加され、完全体になった記憶があります。
やっぱこの曲はあの絵本の優しい都会が似合う…。
登場時、歌いながら新しい街並みに心躍るような仕草をしているみっくが天使過ぎました。
とにかく終始優しさを感じる歌声で、ライブの折り返しを綺麗にまとめてくれました。
あと、サビの「心地良い風」のところの声の抜け方めっちゃ好きです。
11.ルージュバック
PEARLで都会に出てきた主人公は、恋に悩んでバーに行ったのか…。
みたいな妄想が捗るセトリですねぇ…!
これにしても七色Cokkieにしても、まさか聴けると思ってなかったので衝撃が強くてあまり記憶がないのですが、今CD音源聴きなおして再確認しました。
ライブでの歌声、大人っぽさ倍増してた。絶対。
CD収録時のこの少し背伸びした感じもこれはこれで完成していたんですが、PEARL直後のノリで聴いていることもあってか、この曲のまた違った一面が垣間見えた気がします。
12.土曜のルール
大好きです。
僕、ただでさえこの曲が2ndアルバムの中でもトップレベルに好きなんですが、これをルージュバックの直後に持ってくるんは反則やて…。
音源を持っている人は、早速「ルージュバック」⇒「土曜のルール」の順番で聴いてみてください。まず出だしのイントロの親和性からぐっと引き込まれます。
そして歌声の妙なのか、「土曜のルール」は恋愛経験値が「ルージュバック」の時よりはやや上がっているような印象を受けるんですよ。
つまりこう…「ルージュバック」で失恋経験したあとの2度目の恋、って感じがものすごいんです。
あと何より。
バックダンサーを従えた振り付けが良すぎた。
映像化…映像化はよ…まじではよ…。
13.TickTack Invitation
最後のMCを挟んでこの1曲。
もうかれこれ半年が経過しましたが、改めて会場の皆でみっくの大学卒業をお祝いしました。
この曲の「明るい別れ感」本当好きなんですよね。
全体的に明るいのに、どこか感じる寂しさが最高です。
最後の最後にタオルを上に投げる演出も非常に素晴らしかったです。
14.恋はMovie
出た!!!伊藤美来初心者に全身全霊をもって勧めたい1曲!!!!(どこだったかのリリイベで本人も言ってました)
幸せになれる明るい曲調と、MVのみっくのまぶしすぎる笑顔が魅力の楽曲です。
あと、サビの振り付けがかわいらしいです。
これはとりあえずみんなMVを見るべきです。
15.all yours
みっくが我々ファンに向けて作詞を担当したというなんともありがたい1曲。
配信番組のテーマソングとしてみんなで作り上げる曲を作ろうという経緯で生まれた曲でして、CDに収録されている音源内のクラップは実際にファンから集めたクラップ音源を編集しているとのことです。
そんな曲に対して、ライブで実際にクラップを入れられる我々は幸せ者…。
直球な応援ソングなので、辛いときはみんなこれ聴こうな。
また、この曲はPopSkipの締めにも使われているのですが、「新しい街の中で、自分のらしさをここから作っていく」みたいな歌詞がアルバム全体のストーリーをぐっと引き立てていて素晴らしいなと思っています。
16.ワタシイロ
大正義。
静まり返ったライブホールに天使の歌声が響けば、我々の心は神島に還るんや…。
この曲は、ライブだと楽しいポイントが2つあります。
1つ目は、落ちサビ前の「OK」コール。
みっく曲の中だと、マイクを客席に向けるタイプのコールポイントは全体的に少ないので、ここはめちゃくちゃ盛り上がりました。
直前、ハンドサインでOKの準備を促すみっくめっちゃ天使でした。
そして2つ目は、好きな色のライトを振ること。
みっくのイメージカラーは水色なのですが、この曲は「みんなのワタシイロを見せてほしい」というみっくの意思につき、各々が思い思いの色を振るんです。
この会場の感じ本当にあったかくて最高です。
そしてここでライブ本編は終了。
アンコールを挟みます。
17.Plunderer
新曲!!!ありがとうございます!!!
2020年1月から放送されるTVアニメ「プランダラ」のOPテーマとなるようです。
プランダラ、なんかの漫画の折り込みチラシに入ってたから存在は知ってたけど、こんな形でアニメ化を知るとは思わなかった。見ます。
ていうかめっちゃシンプルに爽やか系かっこいい楽曲!!!
みっく前々からかっこいい系の曲も歌いたいって言ってたしな…良かったなぁ…。
アニメOPとしても人気が出るんじゃないかと今から期待しています。
18.PEARL
本当は直前のサプライズ新曲「Plunderer」で終演の予定だったそうなのですが、みっくがMCでごねて1曲増やすというサプライズオブサプライズ。
「曲はPEARLでお願いします。あ、N4M10で!(記憶あいまいだけど、たぶん管理ナンバーかなにか)」と、機材席に向けてその場で選曲するみっくの姿を見るに、本当に予定外の出来事だったのでしょう。
※ナンバーのご指摘くださったleafさんありがとうございます!(10/9 追記)
ライブスタッフの人たちも焦ったと思いますが、それでも続行という選択を取ってくれたことに対して、思わず「ありがとー!!!」と叫んでしまいました。
この曲は大人っぽいイメージがずっとありましたが、アンコールで笑顔で歌うみっくからは、大人になっていってもかわらない本質的な無垢性、むじゃきを感じました。
急に「大丈夫」のとこでマイク向けてくるし。
最高でした。
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今回のライブ、最後のMCの中で、「良い意味で私を使ってほしい」という発言がありました。
直後、客席の一部の困惑の反応に対してちょっとギャグっぽくまとめていましたが、個人的には「表現者を志す者としてこれ以上強い想いがあるだろうか」と感銘を受けました。
自分の想い、演技、歌声、踊りを、テレビ、雑誌、番組、ライブで伝えていこうとするみっくの姿勢の根底には、「誰かの背中を押したい。支え、癒しになりたい」という情熱があります。
様々な人から注目を集める生き方を選んだうえでこの言葉を堂々と言える姿は本当にかっこいい。
僕も多くの人を喜ばせたいという想いがあって今の仕事をしているのですが、そういう意味ではある種の同業者として、改めて尊敬できる人だなと思いました。
こんなにも強い想いで今の活動を続けてくれている姿を見ていると、どんどん恩返しをしたくなってきてしまいますよね。
別にひたすらお金を落とそう!というわけではなく、グッズを買う、曲を聴く、出演している番組を視聴する、演じている作品に触れる、友人に勧める、等々人によって色々な方法があると思います。
僕個人の気持ちとしては、自分の応援がみっくを癒す仕事帰りのコンビニスイーツにでも化けてくれれば嬉しいな、と願うばかりです。
本当に毎日めっちゃくちゃ忙しいと思うけど、
伊藤美来、本当に幸せになってください…!